令和7年度
千葉県在宅医療スタートアップ支援事業
2024年度に引き続き、今年度は、通称「ちば在宅医療ことはじめ」の研修事業とアドバイザー事業を合体する形で請け負うことになりました。在宅医療に興味のある方やすでに取り組んでいる方に向けて、研修事業で「講義」を提供し、アドバイザー事業で専門家に実際の課題を解決する形で「実践の知」に活かす。このサイクルを作りたいと思っています。
私は千葉県香取市と多古町で祖父母四人の看取りを経験しました。患者の家族として、介護者として、そして公衆衛生を専門にする者として限られた医療資源の中での在宅医療に向き合う中で、この地域が今後15年で直面する厳しい現状を痛感しました。
最愛の祖母が、祖父母の介護を続ける両親と私を見て「長生きしてごめんね」と言ったことがきっかけで、在宅医療への道を模索することになりました。公衆衛生で全世界が目指す長寿を達成しつつある日本で、足元の家族に長生きすることに罪悪感を感じさせてしまっていることが、とても悲しかったからです。
そんな中出会ったのがこの研修でした。この講座で生身の「先輩方」の話を聞くことで、在宅医療に取り組むイメージが鮮明になっていきました。その結果、今年、香取市で在宅医療の診療所と研究所を担う社団法人を仲間たち立ち上げ、準備をしています。
自分自身を動かした千葉県の本事業を、思いを込めて、より多くの人の背中を押すきっかけにしたいと思っています。
研修事業においては、過去同様、全国各地から、海外からの受講も大歓迎。今年度も「学ぶこと」、「つながること」、そして「動くこと」を大切にし、講座をパワーアップ。知識だけではなく、勇気やインスピレーションを与えてくれるような講座にしました。
アドバイザー事業では、千葉県の医療従事者の方が、専門家や実務家からの在宅医療に関するアドバイスを無料で受けることが可能です。
私たちもまだまだ始めたばかり。
皆さんと一緒に、在宅医療の道を歩んでいけることを楽しみにしています。そして、千葉県はもちろん、日本中に存在する多く地域で、最後まで幸せに、健やかに命をまっとうできる人たちが増えることを願っています。


コンテンツ開発 林英恵 長谷川耕平
プロジェクトマネジメント 根岸友喜